報酬

彼が何を求めているのか、それを把握するのは容易じゃない。
まして本人が意識していないならばなおさらだ

ワークモチベーションが多様化する時代に「カネを稼ぐため」「出世するため」のみを前提とした人事制度はもはや機能しない。将来ある若手社員をむざむざニート化させないためにも、彼らの働く意欲に応えてやれるような人材マネジメントを実現しなければならない。そしてそれは若手のみならず、すべての世代の従業員のためでもある。
「人は何のために働くのか?」という問いかけへの答えはいたってシンプルである。それは「報酬を得るため」にほかならない。ただし、ここで間違えてはいけないのが“報酬=カネ”ではないということだ。報酬(リワード:reward)はおカネに限らず、その人が求めているもの、欲しいものすべてが報酬となりうる。
ワークモチベーションを高めるための人材マネジメントの施策は単純明快で、そのような報酬を与えればよいのである。難しいのは、報酬は従業員の数だけ存在している点であり、ある人にとっての報酬は他の人にとっては報酬となりえないということである。


http://www.president.co.jp/pre/20060102/003.html
増殖する仮面ニート族」への対処法